中国税関との上手な付き合い方

中国生活

中国あるあるだけど、よく材料や設備の輸入が税関で止められる。
工場にとっては稼働への影響が大きい。 

 でも、賄賂が使えない時もある。

そんな時にとった施策をご紹介。

・感謝状の贈呈
・バスケ大会の開催
・税関署長の娘を雇用

別に税関から優遇してもらおうとは思いません。
ただ、嫌がらせを受け、他社よりも不利な状況に置かれるのは困ります。
今回紹介する施策は、あくまで、そういう状況を避けるための施策です。
特別な計らい(違法行為を見逃してもらうなど)を目的としたものではありません。

感謝状の贈呈

中国の役人がもらって喜ぶものはなーんだ?

賄賂?

もちろんそうですが、そういうものを渡すことは違法であり、違法行為ができない会社も存在します。(変な言い方ですが、、、)
僕も、数回、要求されたことがありますが、一度も払ったことはありません。
それに、今の主席になってからは、取締りも厳しくなっていますしね。

こんな悪いイメージを抱きがちな中国の役人ですが、実は、そんな人ばかりではありません。

真面目で崇高な理念で行動する役人もいます。

役人の意外な一面については、この投稿でも少し紹介しましたが、そう言った真面目な役人が欲しいものは何でしょうか?

それが感謝状なんだ。

正確には、「国民からの感謝の意」ですが、それをカタチあるモノにしないと

・記録として残らない
・周囲に見せることが出来ない

ので、感謝状、時にはペナントという形をとります。

渡し方も重要です。
アポを取った上で、感謝状を持って税関事務所を会社役員が訪問します。
そして、役所内で賞状を持って一緒に記念撮影。
セレモニーが大切です。

その後、賞状を事務所の壁に飾ります。

必要経費は1〜2000円ぐらい。
これだとさすがに賄賂にはなりません(笑)

国のために働く役人としては、国民に評価されるのは嬉しいこと。
やりがいはお金では買えませんからね。
それは、日本人だけでなく、中国人も同じです。みんながみんな、金の亡者というわけではありません。

2000円程度で気持ちよく仕事をしてもらい、嫌がらせを回避できるのならお安い御用です。

バスケ大会の開催

感謝状は偉い人に贈呈します。
でも、日常的に動いていただいている担当者との関係も重要です。

そこで、定期的に対抗バスケ大会を企画しました。

税関は若い人が中心。
会社側は、僕のようなオッサン役員も混ざって出場します。
若い人だけで試合をすると、ついついムキになり、会社チームが税関チームに勝ってしまいそうになります。

そんな時はオッサン役員の出番。

老化とデブを理由に味方チームの足を引っ張り、税関チームを勝たせるように試合結果をコントロールします。

試合後は打ち上げ。
一緒に普通の食事をするだけです。
特別豪勢なことはしません。
でも、スポーツ後の打ち上げは一体感を醸成するのに役立ちます。

試合中の珍プレー好プレーで話も弾みます。
僕のようなデブ(体重95キロ)がバスケのエースナンバー23番を付けてます。
マイケルジョーダンは中国でも有名です。
デブのジョーダンという冗談だけでもかなりいじってもらえます。

まるで同じ仲間のように打ち解けます。
すごく健全で、普通に楽しい時間です。

税関署長の娘を雇用

これは再現性に乏しいかもしれませんが、有効でした。

「医学部を出た娘を雇って欲しい。医者にもならず、フラフラして遊んでばかり。ちゃんとした会社で預かって欲しい。」

「喜んで」

なんてったて医学部出ですから、頭はいいはず。
税関業務に近い、生産管理に配属。

でも、毎日毎日ツマラなさそうに出勤してくる。
医学部を出た人がやる仕事ではないからね。
医学部を出た人に適した仕事って工場には何にもないから仕方ない。

本人の希望ですぐに辞めたけど、恩を得ることはできました。

その他

・毎日、担当者を税関に行かせて雑談をさせる(最新の情報が入手できる。)

・意見交換会を開催する(会社からの率直な改善要望を訴えるチャンス)

なども実施。

結果として得たものは

その結果、〇〇諸島問題で反日運動が起き、日系企業が嫌がらせを受けたときでも、輸入はいつもと変わらずスムーズに実施できました。

工場なので、輸入が止められて稼働が止まったら稼働損がとてもデカいんです。

泥臭いことの積み重ねが大きな効果を生む。

以上、現場からのレポートでした。

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