睡眠時無呼吸症候群を改善するために気を付けること

ガジェット

睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん、Sleep apnea syndrome; SAS)とは、睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる疾患である

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)、中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)、これら2つの混合性睡眠時無呼吸症候群、この3つに分類される。OSAが最も一般的である。OSAのリスクファクターには、肥満、家族の病歴、アレルギー、咽頭扁桃肥大(アデノイド)などがある

治療は、生活習慣の改善、マウスピースや呼吸機器の装着、手術など。生活習慣については禁酒、減量、禁煙、睡眠姿勢など。呼吸機器ではCPAP装置の装着など。治療しない場合、心臓発作、脳梗塞、糖尿病、心不全、不整脈、肥満、交通事故などのリスクが増加する

By Wikipedia
妻

日本にいるうちになんとかしない?

と妻に言われた6月のある日。

寝ているときのいびきで家族に迷惑をかけている人は少なくないいと思います。
いびきの音だけであれば、我慢できる範疇の人もいると思いますが、無呼吸状態が続いているとすると、自分自身にいろんなリスクが付きまとうようです。

今回、CPAP(後述します。)に挑戦しましたが、せっかくなので、これまで試したものや体験したこと、感じたことをまとめてみます。

同じようにいびきや睡眠時無呼吸症候群に悩む人の参考に去れば幸いです。

マウスピース実験

上述のWikipediaにもあるように、治療方法はいくつかあるようです。
今回の体験を通じて、ここに記載されていない方法もあるように思いましたが、これまでに僕が試したことがあるのは、マウスピースです。

では、なぜ、マウスピースなのか?
そのためには、睡眠時無呼吸症候群が起きるメカニズムを知る必要があります。

マウスピース

マウスピースを装着することで、下あごを上あごよりも前方に出すように固定させて上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐ治療法

要は、気道が広くなるようです。
口の形をかたどり、自分の口にあったマウスピースをつけてみました。
でも、すぐに装着を止めることになります。
僕は、鼻炎持ちで、寝ている間に鼻づまりを起こします。
その結果、鼻呼吸ではなく、口呼吸になってしまうのですが、マウスピースをしていると口呼吸がしづらいのです。

なお、この時のことを、CPAPの時に思い出していれば、初期の対応は違ったのですが、この時の経験はCPAPの時には、すっかり風化していました。

CPAPへの挑戦

そんな折、CPAPのウェブサイトを見た妻が進めてきました。
芸能人にも、これで改善したと言っている人がいるそうです。
ただ、これを利用するには、診察と1泊の検査入院が必要とのこと。

コロナ前までは、平日のほとんどを海外出張していたので、一泊で入院するには週末しかないのですが、ほとんどの病院で宿泊できるのが平日のみ。
なので、あきらめていました。
でも、コロナで海外出張ができなくなったため、平日に通うことができます。

「日本にいるうちになんとかしない?」と妻が言った理由はこれです。

なお、CPAPとはこんな治療法です。

CPAP療法の原理は、寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというもの。CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。

CPAP対応が可能な我が家から一番近い病院を探してくれました。

CPAP療法を実施するまでの工程はこんな感じ。

1.初期診察
2.検査入院
3.検査結果発表
4.治療方針決定
5.CPAP機器設定入院
6.CPAPの2週間自宅トライアル

1.初期診察

問診が中心です。大したことは聞かれません。
保険を利かせるために必要な儀式と言った感じでした。

2.検査入院

大イベントです。
仕事を終えて、19時頃に病院に入ります。
まずは、こんな時期なので、追加料金を払わされてCTを行い、肺炎の有無を確認。
※PCR検査ではなく、あくまでCTで、コロナに限らず、肺炎の有無を探します。

その後、部屋に案内されて、担当する技師から軽く説明。
20時頃からセンサーをつけ始め、終了と同時に就寝とのこと。

それまでの間に看護師さんがやってきて、体温・血圧の測定、問診・書類のチェックを行います。

退屈だからテレビを見ていてもいいですよ。センサーを付けた後も見ていて大丈夫です。寝れないですよね

と看護師さん。

20時ごろ、二人の技師がやってきます。

僕は初めてなのでセンサーをつけるのが遅いですが、よろしくお願いします。

”初めて”とか知らんし。初めて割引してほしいわ!

と心の中で毒づきながら、センサーを体中に貼り付けられます。

約1時間後。ようやくセンサーの取り付けが完了。

テレビ消しますね。

え!テレビ見ていていいって看護師さんが言ってましたよ

正確な数値を知るために、なんたらかんたらなんたらかんたら・・・

聞くのがめんどくさくなってきたので、

いいです。消してください。

と告げました。

21時に就寝。
朝7時にセンサーを外しに来るそうです。

センサーを付けた後はトイレに行けません。
必要な場合は、尿瓶を使います。
尿瓶は嫌なので、意地でも朝まで我慢する覚悟です。

6時ごろ、目が覚めます。
背中や腰が痛い。
センサーが有線なので、寝返りが打てなかったためだと思います。

7時過ぎに技師がやってきて、センサーを取り外します。
ようやくトイレに行けます。

シャワーを浴びる施設もあるようですが、僕が車で来ていて、自宅に戻るだけなので、顔だけ洗って7時半ごろ退院&帰宅しました。

3.検査結果発表
4.治療方針決定

入院の1週間後に訪問しました。

検査結果
AHI 60(20以上は要治療。30-50は重症)
分類 閉塞型
酸素飽和度が90%以下の割合 93%(正常な人 0-5%)
深睡眠割合 0.5% (正常な人 20-25%)

機械が自動算出した結果をみて、担当医は、超ハイテンション。

こんなに悪い数値、見たことありませんよ!

とすごく嬉しそう。

続けて

これはCPAPをおススメします。ちょっとだけ高いけど、どうされますか?

と引き続きすごく嬉しそう。

いやあ、これだと、日中も絶対眠いはずだ

いや、日中はそれほど眠気はありませんよ。
検査当日も、朝まで一度も目を覚ましてませんし。

と事実を回答。

・データがかなりの異常値(これまで見たことのないレベル)
・患者本人の感覚と自動算出結果(異常値)が合致しない
・センサーを付けたのは、これまで全く経験がない新人技師

となると、科学者であれば、その結果の信ぴょう性を疑ってもいいと思うのですが、なんの論理的な反論もなく、僕の回答を無視して、

「CPAPをつけるには、さらに一泊してもらう必要があります。
マスクの調整が重要なので。」とかぶせてきました。

まあ、奥さんが勧めて来ていたので、この医者の言うことはあまり信用できませんが、とりあえず試してみようと思い、入院を承諾します。

5.CPAP機器設定入院

1週間後に再訪問。
流れは同じです。

前回と違うのは、センサーの他にマスクをつけることと新人技師がいなくなっていたこと。
代わりにベテラン技師がやってきました。

センサーを付ける時間が全然違います。前回は1時間ほどかかりましたが、今回は20分程度。

そして、ベテラン技師が、今回の主目的であるマスクの調整を行います。

入院して調整するぐらいなので、ち密で熟練した技術がいるのかと思いきや、マジックテープになっているベルトを締めて

「どうですか?きつくないですか?」と聞いてくるので

「はい。大丈夫です。」と回答したら、それで調整は終了。

え、この調整って、僕の回答次第なの?
しかも、きついとかきつくないとか、そういう問題?

就寝して4時間後の午前1時。

うるさくて目を覚まします。

マスクから空気が漏れて、ぴゅーぴゅーと音がしているようです。
寝ている間にむくみが取れて、顔が小さくなったようです。

このままではマスクをする意味がないので、自分でベルトを締めます。

漏れが止まりました。

午前3時。
今度は、鼻づまりで目を覚まします。
呼吸ができずに苦しいのですが、センサーにつながれているので動けません。
仕方なく、ブザーを鳴らして看護師さんを呼んでティッシュペーパーを持ってきてもらい、鼻をかみます。
なんとか呼吸ができるようになったので、眠れました。

結局、マスクをつけても、鼻が詰まっていると意味がないことがわかりました。

朝、センサーを取りはずしに来た技師に、空気が漏れていたことを伝えると

そうなんですね。漏れないように自分で調整してくださいね。

え?
このマスクの調整が難しいからわざわざ入院して調整しているはずなのに、調整方法の指導とかないの?
っていうか、熟練技師が調整した結果、空気が漏れていたんだけど、そのことについては、スルーで良いの?

鼻づまりのことも伝えたのですが、2回無視されます。
3回目にようやく発したのは

そうなんですね。ただ、うちの病院には耳鼻科はないんです。

どうも、この病院は、なんとしてでもCPAP療法に誘導し、しかも2回入院させることで、少しでも入院費をせしめたいようですね。

そして、病院の思惑通り、このマスクをお借りして帰宅しました。

6.CPAPの2週間自宅トライアル

早速帰宅した日の夜に装着してみます。

3分後。
取りはずします。
鼻づまりで息ができなくなったからです。

結局、この日は装着せずに寝ました。

翌日の夜。
鼻の調子が絶好調です。
装着して横になると、わりとすぐに眠ることができ、そのまま朝を迎えました。

睡眠の状況をApple watchで見ていると、こんな感じ。

装着せずに寝た夜

乱れています。
上部折れ線グラフの緑色になっているところは、無呼吸などが原因でちゃんと眠れていない状態を示しています。
また、下部黄色がいびきの音の大きさをあらわしていて、色の濃いところがいびきがうるさい瞬間です。
右下の黄色文字で書いてありますが、平均ノイズは50db、最高は78db(混雑した道路レベル)です。

翌日、マスクを装着して眠った夜

なんということでしょう。
鼻づまりがなく、マスクを装着できた日は睡眠が明らかに改善しています。
緑色の分もないし、濃い黄色の部分もありません。
平均ノイズは35db、最高ノイズは62db(会話レベル)。
寝る瞬間に少し色が濃いので、最高ノイズはこのせいだと思いますが、寝るときにテレビをつけていたので、その音を拾った可能性はあります。

ちなみに、横で寝る妻の評判も上々。
「静かすぎて、死んでいるかと思った!」とのお言葉をいただきました。

鼻づまりの無い日は、効果があるようなので、しばらく続けてみることにしました。

CPAPの費用感

ちなみに、この病院でCPAP療法をする場合の費用はこんな感じ。

費用(概算)
1.初期診察 500円
2.検査入院 35,000円
3.検査結果発表 500円程度
5.CPAP機器設定入院 35,000円
小計 71,000円!
機器のリース 月5,000円
定期診察 月500円
1年間総額 137,000円!!

保険が効いている状態での費用です。

体験して分かった真実

CPAPを推奨するサイトには記載されていなかったのですが、どうも鼻づまりも睡眠時無呼吸の要因のようです。

どうも、機器を販売・リースしている会社や医者のポジショントークが行われ、自分達の儲かる治療法に誘導されているようです。

また、この機器をつけることは、あくまで対処療法。
これをつけるだけでは、完治しません。

でも、医者は、ハッキリとはその事実を言いません。

これって対処療法ですよね?

まあそうなんですが。。。

ってことは、死ぬまでこれをつけないといけませんか?

まあ、改善しなければそうなります。。。

でも、どうやって改善するのかは教えてくれません。

たぶん、僕の場合は、痩せたら治りますかね?

可能性はありますが、そうとも言えません。
元々日本人は頭が小さくて、無呼吸になりやすいので

ってことは、日本人の僕は、やっぱり死ぬまでこれをつけないといけませんか?

・・・(無回答)

ちなみに、私が使っている機器は、参考ページとして紹介したサイトを運営している会社からリースされています。

以下は、サイトからの抜粋です。
このサイトでは、3つの治療法を説明しています。

外科手術

気道を塞ぐ部位を取り除く根治療法小児の多くや成人の一部で、SASの原因がアデノイドや扁桃肥大などの場合は、摘出手術が有効な場合があります。UPPPという軟口蓋(のどちんこ)の一部を切除する手術法もありますが、治療効果が不十分であったり、数年後に手術をした部位が瘢痕化してSASが再発することが少なくありません。また、米国では狭い上気道を広げる目的で上顎や下顎を広げる手術も行われていますが、日本でこの手術を行える医療施設は限られています。

マウスピース

軽度な症状に適した治療法睡眠時無呼吸症候群(SAS)を歯科装具(マウスピース)で治療するケースもあります。スリープスプリントとも言われています。下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐ治療方法です。作製は、SASについての知識があり、マウスピースや腔内装置を作り慣れている専門の歯科医にお願いするのが良いでしょう。

マウスピースをつけて寝るだけ、と思うと手軽に思えるかも知れませんが、必ずしも全ての症例に効果的な治療方法というわけではありません中等症までの閉塞性睡眠時無呼吸タイプに対しては比較的効果が見られやすい一方で、重症の方の場合には治療効果が不十分とされる報告もあります。重症度をきちんと把握し、主治医とよく相談した上で治療を始めるのが良いでしょう。保険診療の適用になるかどうかは歯科医にご相談下さい。

どちらにも、ネガティブ情報が付記されています。

CPAP

欧米や日本国内でもっとも普及している治療方法「Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字をとって、「CPAP(シーパップ)療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法」と呼ばれます。

閉塞性睡眠時無呼吸タイプに有効な治療方法として現在欧米や日本国内で最も普及している治療方法です。CPAP療法の原理は、寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというもの。

CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。「鼻にマスクをつけて空気が送られてくる状況で眠れるものなのか?」と思われるかも知れませんが、医療機関で適切に設定された機器を使い鼻マスクを正しく装着できているかどうかが重要なポイントです。そのため、医療機関に一泊入院して治療に適した機器設定を行う(タイトレーション)場合もあります。治療は毎日のことなので、使い方でわからないことがあればコツをつかめるようになるまで主治医や医療機関のスタッフに相談してみると良いでしょう。

ここには、ネガティブ情報がなく、3つの中では、CPAPが一番良い治療法であるように思える文章です。
しかも、フィッティングのための一泊入院を後押しするコメントもついています。
「正しく装着できているかが重要」って、実際は僕に着け心地を口頭で聞かれただけですけどね。

上記3つの他に、鼻づまり改善というのもあるはずですが、ここには記載されていません。
でも、別の耳鼻科医が運営するサイトには、鼻づまりが原因になる可能性があると書かれています

これから改善しようとしている方へ

まず、原因が、肥満なのか?鼻づまりなのか?その他なのか?
わかる範囲で原因を想定してみてください。
鼻づまりによって口呼吸をしている人は、自覚できるはずです。
鼻づまりが原因であれば、費用の掛かるCPAPの効果が薄れますし、耳鼻科に行って鼻づまりを解消することで、改善する可能性があるようです。

また、これは自分でも後悔しているのですが、良い病院を選んでください
僕は、家に一番近い病院を選びました。
でも、良く調べると、少し遠いけどもっと専門的な病院がありました。
その病院では、入院時のセンサーで集めた睡眠データを、コンピュータで自動算出するだけでなく、寝姿の観察なども行い、デジタル・アナログの手法を掛け合わせ、それに基づき、専門医師が判断した結果で治療をしてくれます。
にも拘らず、僕が費やした費用の1/3。
僕が訪問した病院は、建物はおしゃれできれいだし、受付の女性はみんな若くて可愛いのですが、その分の費用が入院費に上乗せされているんですね。

それに、想定した原因によっては、CPAP療法を施す病院ではなく、耳鼻科に行くべきかもしれません。

この体験記によって、病院や医療機器メーカーのポジショントークに惑わされることなく、最適な治療を受けることができる人が一人でも増えればいいなと思います。

↓ぽちっとよろしくお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ
にほんブログ村


上海ランキング

コメント

タイトルとURLをコピーしました