賄賂に対する考え方の違い

中国生活

僕は、これまでの中国での仕事の中で、一度も賄賂を贈ったことがありません。

求められたことは数回あります。

もちろん、「贈ったことがある」とこういう場に書ける人はいないでしょう。

でも、少なくとも、昔の中国では、賄賂は横行していました。
今でも、地方に行くと、その”文化”が残っていると思います。

昔、ある中国人経営者Aさんと賄賂について話したことがあります。

議論は、政府の補助金をもらうために決定権を持つ役人に賄賂を渡すべきかどうかという話です。

彼は、賄賂推進派なのですが、その理屈はこうです。

・その補助金は、必ず誰かの手に渡る
・Aさんがもらっても、他の人がもらっても、政府にとっては差がない。
・Aさんが賄賂を渡せば、担当役人は嬉しい。

政府も損をしない、担当役人は嬉しい、Aさんの会社も補助金がもらえる。
三方良し。
だから賄賂を贈ろう。

まるで正しい理屈に聞こえますよね。

別の時はこうでした。

電力不足による停電を回避するための賄賂の是非についてです。

・その電気は、必ず誰かの手に渡る
・Aさんがもらっても、他の人がもらっても、政府にとっては差がない。
・Aさんが賄賂を渡せば、担当役人は嬉しい。
・儲かっていない会社に電気を届けるよりも、Aさんの会社のような利益があがる会社に電気を届けた方が、法人税額も増える。

賄賂を正当化する理由が、さらに増えましたね。

権力は蜜の味 とはよく言ったものです。

電気を振り分ける権限ですら、お金に変わります。

もちろん、これを許せば、この役人は味をしめて、賄賂のオークションを始めるでしょう。
Aさんから賄賂の提示をもらったら、Bさんに「お前のところはくれないのか?」と伝えるかもしれません。
最終的に、AさんやBさんの賄賂はエスカレートし、補助金金額の10-20%にも至るかsもしれません。

これでは、本来の補助金の目的・想定効果を期待することはできません。
100の補助金を出して、乗数効果も期待して1000の経済効果を狙った政策なのに、100の補助金を出しても、20%が賄賂に回されれば、経済効果は500にも満たないかもしれません。

マクロ経済的に賄賂の極悪ぶりを計算するとこんな感じになりますが、ミクロで見ると、「三方良し」になるんですよね。

だから、市場の監視機能は大切なのですが、新興国では、個々人の欲望パワーが社会秩序維持パワーを上回りますね。

2012年以降は、少なくとも、僕の周りでは、かなり賄賂は減りました。
トップが厳しいですからね。

地方や中小企業向けはわかりませんが、経済規模だけでなく、社会インフラの面でも、先進国に近づいているような気がします。

2010年の上海万博のころは、高度経済成長とバブル景気が同時に来たような雰囲気でした。工会(労働組合のようなもの)も、毎年、資本主義における労働組合と似たようなイベントをするようになっていきましたね。

懐かしいです。

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