中国の役人は、日本でのイメージが悪いですが、実際に一緒に仕事をすると、悪い人にはほとんどで合うことはありません。
これは、董事会(取締役会)で決議して、中国法人から親会社へ配当しようとしたときの話です。
配当送金前に源泉税を支払うために税務署に申請すると「配当額が間違っている」との指摘を受けました。
確かに、四捨五入違いのため1元だけ合いません。
配当修正となると董事会のやり直しになります。
日本から役員を呼び直さないといけません。
忙しい役員を追加で呼ぶなんて簡単ではありません。
そして、そんなことをしたらCFOである僕のメンツが立たなくなることは、指摘した税務署職員もわかってくれています。
そこで、杓子定規に「端数が合わないから董事会をやり直しして!」って言うだけではなく、董事会をやり直さなくても済む方法を一緒に考えてくれました。
昼休みになって、他の職員がランチに行くのに、その職員はランチに行かずに、僕たちと一緒に考えてくれています。
そして、抜け道を思い付き、提案してくれました。
そのおかげで董事会のやり直しをせずに、配当額の調整をすることができました。
一元とはいえ間違えたのはこちらなのに、親身になって考えてくれました。
結構、感動しましたね。

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