Windows95が世に出た1995年。
インターネット元年と言われています。
ボストンに留学していた僕が、初めてヨーロッパを旅したのはそんな年でした。
今でも旅が好きですが、当時の旅とのスタイルとは全く違っていて、旅の楽しみ方や旅で得るものが違ってきているように思います。
そこで、当時と今の旅を比較してみました。
若い人にとっては、インターネットがないというのはありえない状況かもしれませんが、そんな時代もあったんです。
今回は、パリでの出会いです。
芸術のパリで芸術家と出会う
パリに戻り、爆弾テロ現場近くのユースに泊まります。
現地での情報収集
現代の旅
ネットで収集します。
当時の旅
現代の旅と違いネットで情報が取れませんので、現地情報は口コミが命。
どこで情報を得るのかと言えば、宿の朝食会場です。
これまでもそうなのですが、ユースや安宿には僕と同じようなバックパッカーが寝泊まりしているので、朝食会場で近くに座ったバックパッカーに声をかけて情報交換をします。
当然、朝食会場での公用語は英語。
英語を学んでいない人は、情報収集ができない時代です。
ちなみに、パリのユースの朝食はバケットとカフェオレ。
どんぶりのようなデカい器で飲むカフェオレは、途中で少し飽きてくる量。
バケットも、日本の方が美味しいと感じてしまいました。
好みの問題かもしれませんが。
この朝食会場で、ある写真家と知り合います。
有名ファッション誌vogueのカメラマン。
ベルリンvogueでやってきましたが、ファッションの本場パリのvogue担当になったそうで、パリでアパート探しをする間だけユースに泊まっていた人です。この人のおかげで一つの体験と一つの情報を得ました。
一つの体験
ユース滞在中に、この人のアパートでの引っ越し祝いパーティに呼んでもらいました。
パリのアパルトマンに潜入できるのは、普通の旅行ではなかなか体験できません。
ワインやおしゃれなおつまみを片手に、おしゃれなアパートでパーティ。
別に高級アパートではないのですが、セレブになったような雰囲気になれました。
パーティで行われている雑談も、芸術関係ばっかり。
その辺はちんぷんかんぷんでしたね。
一つの情報
その方は、写真を撮るために、いろんなところを旅行されていました。
なかでも、おススメされたのは、フランスの田舎町アルル。
ずっとこの時のことが印象に残っていて、この18年後に南仏旅行をしたときに、アルルを旅行先に含めました。
控えめに言って、アルルは最高でした。
僕も住んでみたくなりましたね。
Vol.11では、ロンドンに戻ります。
最終話です。
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